通信講座で予報士試験に挑むには

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合格体験記
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 社会人で気象予報士試験に挑むのは、スクールに通う時間も無いし、なかなか大変です。

 また、地方在住だと、いいスクールもなかなかないので、独学にならざるを得ません。

 そんなときに頼りになるのが通信講座

 私も通信講座なしでは試験合格はおろか、受験もままならなかったでしょう。

 このコラムは、私の通信講座体験とその活用法について記しますので、参考にしてください。

 なお、個人の正直な感想で、PRのページではありません。

 合格体験記はこちらをご覧ください。

なぜユーキャンにしたのか

一から学ばなければならなかった私

 2021年8月、私が気象予報士を受験することを決断し、勉強法について、いろいろ調べてみました。

 当時の私は、農業技術者として約40年働いていたので、台風や大雪に対する知識は、一般の人よりはありました。

 しかし、気象予報士試験の一番ベースとなる大気の構造や力学、熱力学等に関する知識はほぼ皆無。

 まずは一から基礎を学ばなければいけない状況でした。

基礎を学ぶためにどんな手段を選ぶのか

 そこで私が思いついたのは、高校生の頃利用していた通信添削でした(もちろんインターネットのない時代)。

 テキストや問題を送ってきて、自学自習し、答案を送って添削してもらう。

 これで私は苦手な英語を克服(あくまで入試対策として)したという成功体験がありました。

 通信講座であれば自分のペースで進められるし、テキストも手に入れられる。

 添削も受けることができる。

 迷っている時間も無かったので、とりあえず申し込むことにしました。

ユーキャンにした理由

 通信講座についてネットで調べてみましたが、何社かあるものの、これといって突出したものはないように感じました。

 なら、料金が高くなくて、知名度のあるところにしよう(あまり深く考えなかった)。

 ということで、2021年10月にユーキャンの「気象予報士合格指導講座」を申し込みました。

ユーキャンに申し込んだら

ユーキャンのテキスト

ユーキャンの気象予報士講座のテキストの一部
ユーキャンの気象予報士講座のテキスト(一部)

 ユーキャンからA4版で高さ12cmほどの箱が届いたのは、申し込んだ2日後、さすがに速い。

 テキストはメインが4冊、一般知識と専門知識が各1冊と実技が2冊で、実技の2冊目は問題集です。

 そのほかに、過去問が50回~55回までの6冊、これは後で追加が送られてきて57回までの8冊になりました。

 あとはDVDが2巻(1巻は超入門、もう1巻は実技に入る前に見る実技入門編)。

 ここまでが教材で、後は添削課題集やら、法規の資料集やら、添削用の解答用紙やらがついてきました。

 添削課題は郵便でも提出できますが、WEBでも可能です(実技の課題を除く)。

学びオンラインプラス

 ユーキャンには学びオンラインプラスという会員サイトがあって、添削課題の提出やwebでの問題演習(知識に関するもの)、講義の動画視聴(一般知識の一部のみ)ができます。

 また、質問も受け付けていて、1日3回まで質問できます。

 私にとってよかったのは、スケジュール表機能

 添削課題(全部で10回あります)を提出するごとに、テキストがどこまで進んだのかと、次の課題提出のスケジュールを自動で作成してくれます。

 もちろん、気に入らなければ自分で直すこともできるので、独学で試験を目指す大変いいペースメーカーになってくれました。

 ただ注意が必要なのは、学びオンラインプラスが使えるのは決められた指導期限まで。

 私は8月試験でしたが、指導期限は8月末まででしたので、ユーキャンとのおつきあいはここまででした。

ユーキャンのテキストの内容は?

知識課題のテキストは取っつきやすい

 ユーキャンのテキスト、特に一般知識と専門知識については、これまで気象についての知識が無い人でも取っつきやすいと思います。

 表現も平易で、必要な用語はそれなりにきちんと押さえてあります。

 LESSONという形で単元を分け、単元ごとに確認テスト(自己採点)があり、これは知識の確認の穴埋め式です。

 数LESSON毎に添削課題があって、これは本番と同じマークシート式。WEBの時は1~5をクリックする方式です。

 添削課題を出すと、WEBの場合はメールで講師のコメントが来て、励ましがあるのもうれしかったりします。

実技については基本の基本だけ

 実技試験は、覚えなければならないことも多く、初見の問題を相手にするので、テキストを作るのはかなり難しいと思います。

 ユーキャンでも実技のテキストは一気に難しくなります

 しかもレーダーエコー合成図など古い図を使っているので、今の試験対策には少し問題があるかも。

 それでも基本は押さえてあるので、やる意味はあると思います。

ユーキャンをどういかすか

ユーキャンをどこまで使ったか

 合格体験記で触れたように、途中までまじめに(?)ユーキャンをやってきました。

 その結果、学びオンラインプラスの計画を上回るペースで自己満足していました。

 あるとき、添削課題を復習していて、自分の知識が全然定着していないことに気づき、ユーキャンに質問しました。

 すると、「過去問を早めにやって知識の定着をはかりなさい」とのこと。

 2022年1月に、それまで開きもしなかった過去問集を開き第50回の一般知識をやってみました。

 すると、15問中8問しか正解できず、時間もぎりぎり。

 しかも、ユーキャンの添削課題よりずっと難しく、問題構成も大きく違うように感じました。

 私はここでユーキャンに必要以上に時間をかけるのは無駄と考え、ユーキャンの復習に充てていた時間をほかの事にまわすことにしました。

役に立った過去問集

 試験勉強期間の後半は、もっぱら過去問の勉強に費やしましたが、このときに役に立ったのがユーキャンに同梱されていた過去問集でした。

 申し込むタイミングによって違う可能性がありますが、過去問が最低直近の7回分は送ってくると思います。

 もちろん、問題だけでなく、丁寧な解説付きです。

 ただやりこんでくると、「むむ?」と思う解説もありますが、それは市販本でも同じ。

 第○回気象予報士試験(問題・解説付き)の本は1冊3000円弱なので、7冊あれば2万円弱の値打ち。

 過去問ダウンロードは無料ですが、何の解説もありませんので、学習のためにはこの解説付きの過去問はありがたかったです。

ユーキャンのよかったところ、いまいちだったところ

 ここまで、ユーキャンでの学習体験を書いてきましたが、まとめると以下のようになります。

ユーキャンのよかったところ 

  ○初学者でも取っつきやすく、テキストの記述がわかりやすい

  ○添削課題の提出を目標に、学習のペースが作りやすく、質問もWEBでしやすい

  ○解説付きの過去問集がついていて、過去問学習がやりやすい

ユーキャンのいまいちだったところ

  ○テキストの記述や図表が一部古く、最新の気象予報に対応できていない

  ○問題演習量がテキストだけでは不足で、添削課題についても直近の過去問研究が不足している

  ○気象予報士合格のためには、補強する参考書や問題集を学習する必要がある

通信講座での学習のまとめ

 私がユーキャンの通信講座を活用して、気象予報士試験に合格した体験を書きました。

 学習法は人それぞれですし、適したやり方も異なると思いますが、参考になれば幸いです。

 合格体験記はこちらをご覧ください。

 また、独学で勉強して役に立った参考書はこちらをご覧ください。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

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